『魔王の麻雀』(佐々木寿人著)を読んだ感想

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佐々木寿人は私のお気に入りの雀士の一人です。

麻雀は強いし、人柄も誠実(実際会ったこともないけど、、)。

Mリーグなどで彼の麻雀を打っているところは良く観ますが、彼の麻雀に対する考え方や、生き様を知りたくて『魔王の麻雀』を購入して読んでみることにしました。

これからこの本を読んだ感想をツラツラと書いていこうと思います。


進化した「超攻撃」スタイル! 魔王の麻雀 (Mahjong Books)

目次

大学を中退して麻雀店にて働く

佐々木寿人プロは大学に入ってから仲間と麻雀を打つ楽しさを覚え、麻雀店にてアルバイトを始めました。

自分も大学行きましたが、ろくに授業も出ずにパチンコばっかり行ってましたね。

佐々木プロが授業にまともに出ていたという記述がなかったのですが、麻雀に熱中してあまり学校に行ってなかったのではないかと推測されます(笑)。

3年生になる時に学費の滞納により留年しなければならなくなったため、彼は潔く大学を中退し、麻雀店にて働くことを決意します。

『自分が熱中していることを、とことん極めたい』

という記述が麻雀に対する情熱を感じます。

仙台から上京し、麻雀プロとなる

佐々木プロは仙台の麻雀店でアルバイトをしていましたが、新宿歌舞伎町に新規オープンする麻雀店で働くため上京しました。

そして、前原雄大プロと出会いそれがきっかけで麻雀プロとなります。

『麻雀で飯が食えるのか?』

という疑問を抱きつつも決意をしたわけです。

今でも麻雀プロは星の数ほどいますが、純粋に麻雀のみ(麻雀店で勤務とかは除く)で生活できている人はMリーガーを含むごくわずかです。

そんな状況でもプロになった彼の麻雀に対する情熱を感じます。

佐々木プロの麻雀スタイル

本著のサブタイトル

”進化した「超攻撃」スタイル!”

にある通り、佐々木プロは攻撃的な雀風で有名です。

2006年にプロ入りして以来、超攻撃な麻雀スタイルを貫いてきましたが、2015年のA2リーグで昇級をのがした敗北を機に、守りへの意識を強く持つようになったと記しています。

自分からすれば、現在の佐々木プロの麻雀スタイルでも攻撃的にみえますので、転機となる前の雀風は想像もつきません。

機会があればその頃の牌譜を見てみたいです。

皆さんが彼の麻雀を見て一番感じるであろう印象は、、、

とにかく摸打(ツモってから牌を河に捨てるまで)が早い

ということだろうと思います。

彼は本著でテンポよく打つことを心がけていると述べています。

テンポ良く一定のリズムで打つということは相手に余計な情報を与えないということです。

本当のプロ雀士になるには、これは必須だと思っています。

今やMリーグも人気になって、麻雀競技を観る視聴者も増えています。

視聴者も摸打の遅いもっさりとしたやたら試合時間の長い麻雀なんて観たくないでしょう。

強いということは前提条件として、プロは対局所作というものにも気を配るべきでしょう。

彼の麻雀スタイルは一言でいえば

即断即決

ということでしょう。

これは何も考えていないということでは無く、しっかりと前もって準備した上での即断即決です。

魔王の実践譜

本著の中盤では魔王(佐々木プロ)の実践譜を本人が解説しています。

実践譜から彼の麻雀思考を整理してみました。

①リーチを積極的にかける。

②愚形が多く残る形では積極的には鳴かない。

③親番を大切にする。

④手変わりを待つ時は、手変わりする際切り出す牌が、他家の安全牌になっているかが肝。

⑤リーチは積極的に。

⑥守りにおいては三者の共通安全牌を常に意識する。

⑦見切りは1巡でも早く。深追いはしない。

魔王の素顔

本文中では佐々木プロの日常について多く書かれています。

意外にも彼は、占いを信じて運気の悪い日にはMリーグ出場をしないようスケジュールを組んだこともあります。

それは彼の妻(手塚紗季掬プロ)の助言でした。

この本では妻が何回か登場しますが、その記述を拝見する限り、佐々木プロは妻には頭が上がらない感じです(笑)。

まとめ

この本は具体的に麻雀が強くなる方法を書いたものではありません。

佐々木寿人プロについて詳しく知りたい人向けに書いてありますので、(途中で彼の写真集みたいなページもあります。) ファンの人にとっては是非一度手に取って読んでもらいたいです。

また、佐々木プロのことをあまり知らない人もこの本を読んで頂くことで、一人の麻雀プロの生き様を知ることができますし、Mリーグももっと興味を持って観戦することができるのではないでしょうか。


超攻撃麻雀 ヒサトノート 完全版 (マイナビ麻雀文庫)

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