Mリーグの個人成績が気になったので調べてみました。
なお、データは麻雀ウォッチさんから拝借致しました。
以下のデータはMリーグ開始の2018年10月から2023年の3月までのレギュラーシーズンの通算成績です。
Mリーグ個人成績 ポイント部門 トップ10
順位 | 選手名 | ポイント | ゲーム数 |
1 | 佐々木 寿人 | 1,067.9 | 145 |
2 | 多井 隆晴 | 1,003.6 | 128 |
3 | 伊達 朱里紗 | 589.7 | 45 |
4 | 瑞原 明奈 | 491.2 | 79 |
5 | 内川 幸太郎 | 447.0 | 99 |
6 | 小林 剛 | 427.0 | 140 |
7 | 松ヶ瀬 隆弥 | 425.9 | 55 |
8 | 沢崎 誠 | 353.4 | 88 |
9 | 堀 慎吾 | 330.2 | 85 |
10 | 勝又 健志 | 329.1 | 138 |
Mリーグは2018年から始まって現在5年、5シーズン分が終了しましたが、統計データとしては試合数が少ないのであまり信用ならないとは思っていますが、少ない試行回数から独断と偏見でデータから選手の特徴をまとめてみようと思います。
個人的な意見なので、特定のMリーガーのファンの方の気分を害す恐れもありますが、ご容赦ください。また、選手の敬称を略させていただきます。
ポイントはMリーガーの実力を測る一番大事な項目だと思います。
佐々木寿人1位、多井隆晴2位と他の選手を離してぶっちぎりのポイント獲得です。
自分もこの2人はあと1000試合しても上位にいると確信していますのでこの結果はなるべくしてなったという感じです。
あと注目している選手は、内川幸太郎、小林剛、勝又健志です。
この3人はMリーグが開催される前に開催していたRTDリーグ(AbemaTVで視聴可)の常連で、ずっと視聴していましたが、皆さんさすがプロと呼ばれるような打牌を披露していましたのでトップ10入りも納得です。
まだ試合数があまりも少なすぎる選手がいますので、今の成績が上振れなのか下振れなのか判断がつきかねますのでもう少し試合を見てみたいところです。
Mリーグ個人成績 平均順位部門 トップ10
順位 | 選手名 | 着順 | ゲーム数 |
1 | 伊達 朱里紗 | 2.24 | 45 |
2 | 多井 隆晴 | 2.27 | 128 |
3 | 松ヶ瀬 隆弥 | 2.33 | 55 |
4 | 瑞原 明奈 | 2.33 | 79 |
5 | 佐々木 寿人 | 2.37 | 145 |
6 | 堀 慎吾 | 2.40 | 85 |
7 | 沢崎 誠 | 2.41 | 88 |
8 | 内川 幸太郎 | 2.42 | 99 |
9 | 東城 りお | 2.43 | 40 |
10 | 小林 剛 | 2.43 | 140 |
平均順位も雀士の強さを語る上で欠かせない項目です。
伊達朱里紗がトップです。
試合数が少なすぎるので上振れの可能性もありますが、彼女の試合を見る限り決してフロックという訳ではないようです。
多井隆晴の2.27というのもバケモンみたいな成績で、強豪Mリーガーひしめく中でこの平均順位を出せるのは神です。
ポイント部門と平均順位ともに上位にいる多井隆晴と佐々木寿人の実力は群を抜いていることが分かります。
Mリーグ個人成績 アガリ率部門 トップ10
順位 | 選手名 | 和了率 | 局数 |
1 | 小林 剛 | 23.87% | 1,684 |
2 | 多井 隆晴 | 23.17% | 1,567 |
3 | 前原 雄大 | 22.20% | 820 |
4 | 園田 賢 | 21.50% | 1,758 |
5 | 東城 りお | 21.36% | 501 |
6 | 伊達 朱里紗 | 21.31% | 549 |
7 | 堀 慎吾 | 21.28% | 982 |
8 | 松本 吉弘 | 21.20% | 1,566 |
9 | 瑞原 明奈 | 21.04% | 965 |
10 | 佐々木 寿人 | 20.74% | 1,789 |
小林剛は鳴きを多用する選手ですので1位は当然の結果ですね。
2位にさすがの多井隆晴で副露率でトップ10に入っていないことから、牌効率を重視した打牌をしていることが分かります。
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Mリーグ個人成績 放銃率部門 トップ10
順位 | 選手名 | 放銃率 | 局数 |
1 | 鈴木 優 | 7.74% | 297 |
2 | 多井 隆晴 | 8.74% | 1,567 |
3 | 瑞原 明奈 | 9.12% | 965 |
4 | 松ヶ瀬 隆弥 | 9.39% | 660 |
5 | 朝倉 康心 | 9.55% | 1,236 |
6 | 魚谷 侑未 | 9.69% | 1,559 |
7 | 勝又 健志 | 9.69% | 1,723 |
8 | 仲林 圭 | 9.70% | 299 |
9 | 石橋 伸洋 | 9.72% | 998 |
10 | 日向 藍子 | 9.80% | 837 |
放銃率2位にも多井隆晴が入っています。
恐るべし、、、です。
放銃をしなくてかつポイントを多く獲得している選手は、多井隆晴、瑞原明奈、松ヶ瀬隆弥、勝又健志あたりでしょうか。
Mリーグ個人成績 副露率部門 トップ10
順位 | 選手名 | 副露率 | 局数 |
1 | 小林 剛 | 31.83% | 1,684 |
2 | 鈴木 優 | 31.65% | 297 |
3 | 園田 賢 | 31.46% | 1,758 |
4 | 仲林 圭 | 30.43% | 299 |
5 | 石橋 伸洋 | 29.26% | 998 |
6 | 朝倉 康心 | 25.16% | 1,236 |
7 | 堀 慎吾 | 24.95% | 982 |
8 | 鈴木 たろう | 24.86% | 1,617 |
9 | 前原 雄大 | 24.76% | 820 |
10 | 渋川 難波 | 23.00% | 300 |
副露率は小林剛がダントツのトップかと思ったらそうでもないということが分かり意外でした。
鳴くと、放銃率や平均打点が悪くなるのでやりすぎは成績を悪化させるような気がします。
小林剛だけは例外で、これだけ鳴いてもポイント、平均順位ともに優秀とは驚きです。
Mリーグ個人成績 平均打点部門 トップ10
順位 | 選手名 | 打点 | ゲーム数 |
1 | 近藤 誠一 | 7,598 | 111 |
2 | 茅森 早香 | 7,388 | 129 |
3 | 佐々木 寿人 | 7,269 | 145 |
4 | 伊達 朱里紗 | 7,209 | 45 |
5 | 渋川 難波 | 7,198 | 24 |
6 | 松ヶ瀬 隆弥 | 7,136 | 55 |
7 | 黒沢 咲 | 7,127 | 127 |
8 | 滝沢 和典 | 7,088 | 143 |
9 | 東城 りお | 7,084 | 40 |
10 | 瀬戸熊 直樹 | 7,054 | 138 |
平均打点が高いということは、あまり鳴かないか、ドラを大切に持ったり、リーチを多用、高い手役を狙う選手が該当するかと思います。
打点が高いと一撃で高ポイントが取れるので気持ちいいですが、上がり率がどうしても下がってしまいます。
このバランスが大事で、あまりにも重い打ち方は平均順位を下げてしまうと考えています。
Mリーグ個人成績 満貫以上割合部門 トップ10
順位 | 選手名 | 高打点率 | 局数 |
1 | 近藤 誠一 | 54.10% | 244 |
2 | 渋川 難波 | 51.02% | 49 |
3 | 松ヶ瀬 隆弥 | 50.38% | 133 |
4 | 和久津 晶 | 50.00% | 64 |
5 | 瀬戸熊 直樹 | 49.68% | 312 |
6 | 茅森 早香 | 49.67% | 300 |
7 | 東城 りお | 49.53% | 107 |
8 | 鈴木 たろう | 49.19% | 309 |
9 | 伊達 朱里紗 | 48.72% | 117 |
10 | 滝沢 和典 | 48.54% | 342 |
満貫以上の割合が高い選手は平均打点部門と同じように、鳴かない、ドラ重視、リーチ多用、高い手役を狙う選手が多い傾向があります。
上位の選手を見る限り高打点は、獲得ポイント向上にあまり貢献していないような気がします。
まとめ
2023年のレギュラーシーズン終了までの通算成績をまとめて、個人的に思う強い選手をあげてみました。
まずは、
多井隆晴
です。
個人的には、やたら対局時間が長く、打牌の遅さでイライラする選手であまり好みでは無いですが、実力はおそらくNo.1だと思います。
1000ポイントを超えるポイントの獲得と、 平均順位2.27というバケモノみたいな成績はもはや異常というしかありません。
彼は”配牌オリ” という、配牌がバラバラだったら最初からアガリには向かわずオリ打ちすることが多いですが、それでもアガリ率も2位であることから、アガリに向かう時には牌効率を重視した打牌をしているものと思われます。
彼は、打点について、
満貫以上のアガリではなく5200や3900のアガリを目指すのが効率が良い
という趣旨のことを言っていて、これは非常に参考になるなと思いました。
次に、
佐々木寿人
です。
自分は最高に好きですね、この選手。
打牌も早いし、気持ちいいぐらいリーチをかけるし、なにより振り込んでも嫌な顔しないところもいいです。
彼の強さの源(みなもと)は、期待収支を重視した麻雀を徹底していることからくるのではないのかと思っています。
いわゆる押し引きの判断を期待収支で行い、その時の感情にブレることがない芯をもっているというか、、
自分もそんなに麻雀強い方では無いのでトッププロの思考はなかなか分かり辛いですが、彼の麻雀見ているとそんなふうに感じます。
よく佐々木選手って”ガラクタリーチ”って、カンチャン待ちやペンチャン待ちでリーチをかけますが、これも期待収支がプラスだから勝負にいっていると思われ、決してデタラメやヤケクソのリーチでは無いと思います。
あと気になるのは
小林剛
ですね。
あれだけ鳴いても、トップの成績を取っていることに驚きを覚えます。
園田も鳴きますが、小林剛の鳴きはちゃんとアガりに向かって鳴いていて、それでいて放銃もしないというちょっと他人には真似できない芸当をもっている選手です。
データから自分的に強い選手の特徴をまとめますと、
① アガれる局面は牌効率を重視して最短でアガりに向かう。
② 放銃することを恐れすぎず、あくまで期待収支がプラスになる打牌を選択している。
③ 無理に満貫以上の手役を狙わず、3900や5200のアガりを目指している。
こんな感じでしょうか。
もちろん人によって意見が違うと思いますが、これから麻雀をもっと強くなりたい人への一つの参考になれば幸いです。
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